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ワインを飲むようにギターを聴く。

大阪市北区 天神橋筋商店街のギター・ウクレレ教室

K9 Music School🎸(ケーナイン ミュージックスクール)です。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

何が良い音なのかは非常に広すぎる問題で,

永遠の課題なのかもしれないですよね。

 

 

基本的に人が心地よいと感じる周波数とそうでない周波数がありますし、

黒板を引っ掻く音とか、聞きたくない音もあります。

 

 

 

特別人が不快と感じる音でなければ、聞いている時間が長くなればなるほど、

親近感が湧くもの(1)ですし、また楽器なんかであれば自分が保有した時間が少しでもあれば

その他のものより価値を感じてしまいます。(2)

 

 

好きな人や信頼がおける人の好みの音があったとしたら

やはりそれは自分にとってもその音が好きだという信念が形成されやすいでしょうしね。

 

人の信念なんていうものは結構簡単に作られるように思います。信念のレベルにもよりますが。

 

 

 

大好きな人が死んだ瞬間にカリンバの音が流れていたのならその人はカリンバの音を不快と

感じやすいかもしれません。

 

 

長らく片思いをしていた相手からあなたのことが好きだと告白され、幸せいっぱいの時に

カリンバの音が流れていたらそれは良い音と認識しやすいかもしれません。

 

 

僕も中学生の頃に聞いていた音楽は今でもとても心地よいですしね.、まぁそんなもんですよね。

 

 

 

 

日本人にとっては蝉の声や秋の夜の虫の音は風情があって良い音を認識しやすいと思いますが、

国によってはそう感じない人たちもいますし、また、人が良いと感じやすい倍音があるのも確かかと。(3

 

 

大好きな人の声でも耳元で必要異常に大きな声で喋られたら不快ですし、今その話する?という

よくないタイミングで発せられる言葉も良い音とは感じにくいかもしれません。

 

 

 

進化的に良い音を考えた時、至近要因ならとりあえず脳がその音に対してポジティブに反応する音、

といえそうですし、究極要因ならこの音を良い音と感じることによって生存と生殖が脅かされにくい音、ということかなと

思います。

 

 

 

 

良いギター職人が作るギターとは、何を持って良い音なのでしょうか?

非常にシンプルでありながら難しい問題といえばそうかもしれないですね。

 

木の質、音の伝達の良さ、熟練の組み立て等の作業の精密さ、弦、気候、室温、ブランドへの思い、付加価値、科学的裏ずけ....

 

あらゆるものがあるでしょう。

 

 

 

最終的に大事なのは、一つの音を聞く時にどんなことが脳で起こるのか、ということをできる範囲で理解していて、

できるだけマインドフルにその音にのみ終始集中してそれを聞こうと思うことが大事なのでしょう。

 

そうすることによって

「自分の感覚としては、これはちょっと低音が弱い。」

「自分の感覚としては、とても良い混ざり具合の理想的な音だ...。」

 

とかいった自分の感覚ができてくるのでしょう。

確かに良いと言われる職人が作った40万円のギターとセットで1万円のギターでは違う音ではあると思います。

 

そこの幅は広すぎますね。

 

 

とりあえず気に入った見た目で、安すぎず、壊れやすくなく、といったものならいいのかもしれません。

 

あるブランドのギターに陶酔していて、その素晴らしさを謳い、それを勧めてくる人が以前いましたが、

音の違いがわかるかテストしたらその人はわかりませんでした 笑

強迫的な人は怖いですねー。

 

 

 

ストラディバリウスがいいのかどうか?とかいった実験も参考になります。

 

 

 

やはり大事なのはソムリエになりたい人がソムリエ試験に向けてあらゆる品種のぶどうや地方の特色を理解するために

マインドフルにその味をテイスティングするような感覚で音を敏感に感じようとする心でしょうね。

 

そうやってできあがっった自分の感覚を疑いながらも適切な範囲でアップデートしながら、

健康的な範囲で信じて頼っていくしかないのかなと思います。

 

 

K9 Y.Y