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見た方が良いのか聞いた方が良いのか問題

大阪市北区 天神橋筋商店街のギター・ウクレレ教室

K9 Music School🎸(ケーナイン ミュージックスクール)です。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

「誰かに対して適切な伴奏をする際、相手はよく見るように。」

 

若かりし頃に、師匠からそう教わりました。

 

 

視覚的に気づけることはとても多いからだということです。

また、仮に演奏中に何か相手にハプニング的なことが起こっても見ていたら早い段階で気づけると。

今はその言葉から枝分かれした可能性も感じます。

 

演奏中というのは視覚と聴覚を主に使っています。

 

どちらもとても重要ではありますが、視覚というのはとても強力なもので、

こちらに脳のリソースを多く使うと自然と聴覚の方がサボるというのはあるようです。

 

他人の心情を正確に読み取ることはとても難しく、僕らにはわかりませんが

相手の状況を推し量る際、表情とかの視覚よりも聴覚的なもの、例えば声に意識をおいた方が

正確にそれが推し量れるという研究はイエール大学をはじめ、結構あります。

 

正確な答えはないというのが正確な答えかもしれませんが、

このようなデータから考えると

 

その演奏レベルや種類によって、演奏中の時系列を考えて、相手の性格を考慮した上で

両方の感覚を適切に調節してバンドメンバーに対応するのが得策かと思います。

 

こっちが相手を見まくることによって相手が萎縮する場合もあれば、ノリノリになってくる

場合もありますし、視界を塞ぎ、聴覚有利にする行動が相手のモチベーションを下げる場合もあれば

あげる場合もあります。

 

これは生徒さんが曲を弾けるようになる過程でも結構同じことが言えます。

譜面なのか、聞いた感じなのか...。まとまった意見を知りながらもその方に適した処方箋が必要だということです。

 

音楽をやっている人の中には、絶対こうじゃないと!みたいな思考に簡単に陥りやすいタイプの人が

一定数いるような気がしますが...。

 

絶対こうだ!っていうものはそうそうないものですね。

音楽家には適切な心理的柔軟さと自分勝手さが必要だと思います。

 

K9 Y.Y