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ハンマリングオンのちょっとマニアック深掘り

大阪市北区 天神橋筋商店街のギター・ウクレレ教室

K9 Music School🎸(ケーナイン ミュージックスクール)です。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

保育のプロの生徒さんから面白い話を聞きました。

 

園児でもトンカチを使って釘を打って工作したりすることがあるようです。

幼い子供はいろんな部分が発達途中なので釘をまっすぐ打つこともはじめは一苦労です。

 

しかし、適切なプロセスを経てコツを掴み、上手くそれができるようになると、

まるでパチンコ台を製作する釘師のように没頭する子がいるとのことです。

 

 

 

正に内発的動機が上手く作られたということでしょう。

 

ハンマリングというテクニックも全く同じ感覚で上達するのだと感じます。

フレットボード上の意図した場所を左手のいづれかの指で叩いて左手のみで音をだすテクニックです。

 

 

 

これは大人でも基本的には同じですがはじめはどのぐらいの力で、どんな向きに、指のどのあたり

で意図した場所を叩けばいいのか、はっきり体が覚えていないわけです。

 

やってる間にその感覚がわかってきます。

 

しかし、ここにちょっとした落とし穴があり、自分でゴールだと思った場所は案外

最終ゴールではない場合が多く、まだまだ良いハンマリングが存在し、もっと良くなる場合が多いということです。

 

 

 

僕は20代の頃、先輩の影響でシングルモルトウイスキーにハマっていた時期があります。

日本ではサントリー山崎とかが有名で評価も高いですがやはり有名なのはスコットランドのものです。

 

有名な蒸溜所がたくさんあり、地方や水、蒸留方法や熟成方法よって各個性があります。

 

その違いや美味しさを理解しようと飲む時は非常に神経を集中させて味わっていました。

 

普段、口に入れるものに対してそこまで深く味わうことはないですが、この時は

とてもマインドフルに味わっていました。

 

基本的にあらゆることに対してそうあるべきである方が心が豊かにいられるように感じます。

 

これは音楽を聴く時、演奏する時、あらゆる時に対して言えるのではと思います。

もちろん、ハンマリングする時も一緒です。

 

ハンマリングしようと思った瞬間どのように指が動くのか?

自分は指のどの辺りでそれをやっていて、その時に体のその他の部分はどのように

感じているのか?どんな速さで動かしているのか?もっとゆっくりならどうなるのか?

違う指なら?違うポジションなら?

 

弾いている自分をどれだけモニタリングできるかで上達の効率は大きく変わります。

意外と自分の身体がどのように動く癖があるのかわかっていない方が多いです。

 

実は僕もまだまだわかっていません 笑

 

しかし、まだまだわかっていないということをわかっているので

生徒さんに言えることももっともっと発見できると思っています。

 

自分の演奏に対する解像度が上がれば周りもよく見えてくるように思います。

 

参考文献

K9 Y.Y