大阪市北区 天神橋筋商店街のギター・ウクレレ教室
K9 Music School🎸(ケーナイン ミュージックスクール)です。
ご覧いただきありがとうございます。
楽器練習のはじめの段階で理解しておいたほうが良いことはいくつかありますが、
何が大切でしょうか?
そのうちの一つは運指かと思います。
運指とはご存知の通り、右利きの方なら左手のどの指を使って押さえるか、ということです。
左手の指が全てちゃんと動く方にとって、基本的に人差し指より小指の方が動かしやすいという
ことはありえません。
これは右利きの人は右手の方が動かしやすいのと一緒で一般的に共通して言えることです。
指の機能性に関してはピアニストでの実験研究なんかはそこそこあっても、ギターではあまりないですが...。
ですので、まぁまぁ...人差し指や中指といった無意識に日頃からよく使っている指を運指として
優先させてしまうことは僕らにとって普通のことです。
指をどこかに動かそうとする時、
脳は無意識に動かしやすい、機能性に富んだ人差し指なんかを優先的に持ってこようとします。
移動距離的には小指の方が明らかに経済的でも初心者の脳は人差し指を選びます。
熟練者の小指は発達しているので自分の役割をよく理解しています。
したがって移動距離的に一番経済的な動きができます。
熟練者である教える人の中にはこの幅をわきまえず、ひとまず移動距離だけで
初心者の方の運指を考えてしまうことがあります。
もちろん「この曲を弾く場合のベストな運指これ」というのはある程度存在するわけ
ですが、色んなスタイルの生徒さんがいる中、
このあたりの感覚を理解する必要は大いにあります。
小指は新人社員みたいなもんで今すぐには即戦力にはならずとも経験を積んで、
沢山動いてもらわないといけないわけです。
常にエリートである人差し指に任せているとその時はいいかもしれませんが、
将来的に経済的に困惑し、運指が上手く回らないことになります。
しかし現在の状況を考えたときに、本当は小指がいいけれどエリート社員の人差し指を
登場させるべき時もあり得るとは思います。
運指は指板上の経済学みたいなもんです。
そんな風に考えるとどの指を選ぶかというのは面白いです。
現在の演奏能力はどうであれ、自分の指の動きをマインドフルに見て、感じられることは
とても大切です。
楽器は面白いですね。
K9 Y.Y