大阪市北区 天神橋筋商店街のギター・ウクレレ教室
K9 Music School🎸(ケーナイン ミュージックスクール)です。
ご覧いただきありがとうございます。
自分が経験してきたことは全て他人にも効くと思いがちな人がいます。
「自分の力を信じろ」
「出来るまでやったら出来る」
などと言うことが完全に正しいポジティブだと信じています。
間違いではなく、自分の経験は恐ろしく大切ではありますが、タイミングや性格によりますよね。
そういった類の言葉を自分が信じてやってきてそれ相応の結果が
ついてきた場合、人はそれを簡単に正しい行いであったと認識してしまいますよね。
また、周りからの期待が大きすぎると自分自身の満足度が頑張っても頑張ってもなかなか満たされません。
「もっと自分はできるのに…全然自分は頑張っていない。なんかサボっているみたいに感じてしまう…」
そんな風に感じてしまう性格の形成を助長してしまい、小さな進歩をありがたく感じることが
できにくい場合もあるかと思います。
デジタルネイティブと言われる世代は生まれた時からインターネットがあり、世界の何十億という
人たちとの近さを感じやすく、より多くに認められないといけないと無意識に思ってしまっているのかも
しれませんね。
まぁ、とはいえみんな適切にバランスをとっていて、そうそう極端なバランスにはならないと思いますが。
もっと自信を持てたらいいな、と考える方や子供に自信をつけて欲しいと願う親御様の言葉を
聞くことがあります。
ひとまず大事かなと思うのは、そのような心はいろんな要素から作られるということですよね。
既にいい土台が仕上がっている人もいればまだまだ不安定だったり、いろいろです。
「自己効力感」=自分は出来るんだという強い気持ちが大事ですよね。
これを上手く持っている人は
自信と謙遜のバランスがいいように感じ、心が整理できています。
僕の知っているミュージシャンでもそうです。
すごいロックの重鎮の方とライブ後に少し話をさせてもらったことがありますが、
世間のイメージとは違ってすごい人格者で謙虚な方でした。
しかし、ギターを弾き始めると恐ろしくカッコいいという...。
ジャズの仕事をよくしている時に知り合った方々でも、プレイが素晴らしいと感じる方の多くは
謙虚な方々でした。
こういう方達は
「自信は無根拠につくものではなく、適切な時間をかけて知恵と経験によって作られていく」
ということをわかっているんですよね。
根拠のない自信も大事ですが、
「自信を持てるだけの根拠がある」ということが理解できることが大事ですよね。
そしてミスの捉え方を鍛えて、失敗を成功の元だと感じられる心が育てていくことが大事なんでしょう。
なので、もともと自信は持っているはずだと考えすぎ、
それを出させようと考えるような思考は人を疲弊させる場合があるかと思います。
無理に自信も持たないといけないんだと感じる必要も感じさせる必要もありません。
積み重ねてきたことが、その人にとって少なく見えても、本当はすごくたくさんのことを
積み上げている場合があります。
その小さな進歩に目を向けて、それをいかに大きなことだと感じられる心を持てるようにするかが大事ですね。
Y.Y