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リモート漫才と音楽『間』の共通点

大阪市北区 天神橋筋商店街のギター・ウクレレ教室

K9 Music School🎸(ケーナイン ミュージックスクール)です。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

アドリブ、インプロビゼーションというのは要は即興演奏のことです。

決まったものを弾くのではなく、今まで得た、自分の中にある音楽的な言葉を使って演奏するということです。

自分以外の演奏者との兼ね合い等、あらゆる要素が生まれます。

 

そのアドリブを弾きたいという方に共通することがあります。

これは今までの経験上ほぼ100%です。

 

ひとまず適切な準備をして、

 

「では僕は伴奏するので好きに弾いてみてください」

 

という段階になり、弾いてもらうと色んなことを感じます。

素直に「すごいなー」とびっくりするようなことを弾く方もいらっしゃいます。

どなたの個性も優劣をつけられるものではなく、本当に素晴らしいと思います。

 

その中で多くの方に共通することも沢山あります。

 

今日はその中から一つ紹介します。

 

それは、例えば弾いていただく時間が30秒あったとしたなら、

どんな方でもやっぱり『15秒以上は音を出している時間がある』ということです。

 

『弾かない』=『スペース』の方が長くなる人はほぼいません。そこに意識を向けることは

トレーニングしていないと難しいのです。

 

「弾いてみてください」

 

と言った以上、人は弾いてしまうのです。

肯定的検証方略というやつです。

 

しかし、上達してくると色んな視点が取得できるようになり、

『弾いてない場所』の方の重要性に惹かれるようになります。

 

弾く場所も弾かない場所も両方同じだけ重要だということに気づきます。

リズムやその他の要素からその必然性を感じるのです。

そしてそのバランスの果てしない可能性を感じます。

 

マイルスデイビスは音と音の『間』の空気こそが自分の演奏にとって大事なポイントだと

言っています。

 

『間』はとても幅広いです。そして音が次の音へ繋がっていくまでの心地よい時間、

良いと感じやすい『間』を熟練者は知っています。そしてそのヒントは科学が教えてくれます。

 

 

 

話芸である漫才も一緒かなぁと感じます。

 

最近よくあるリモートではタイムラグが生じるので一番笑いが起こりやすいであろう『間』

が取りにくいですよね。

zoomで話をしていてもそれは感じますがプロの漫才師の方々ならより細かい単位で感じていらっしゃることでしょう。

 

今までもこのような環境はなかったわけではないですが、今はみんなが注目しています。

これを逆手にまた新しい『間』の概念が生まれる時なのかもしれないですね。

 

参考文献

 

Y.Y