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この曲のここ! #9 二人の天才

大阪市北区 天神橋筋商店街のギター・ウクレレ教室

K9 Music School🎸(ケーナイン ミュージックスクール)です。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 二人の天才って言えば誰を想像しますか?

 

音楽の世界で言えばやっぱりジョンレノンとポールマッカートニーですよね。

二人であることの利点って結構色々あります。

 

参考文献はこちら

 

それはさておき、今日は数あるビートルズの曲の中から一曲の一部分を切り取って紹介します。

 

『Here There and Everywhere』の1:08なんです。

 

少々マニアックな話をご容赦ください。

キーはGです。

その曲の中でD7というコードが出てきたら基本的に人の耳は次にくる響きとしてGを期待します。

この曲の中でもD7-Gという進行はよく現れます。

 

キーがGmの場合においても、D7というコードは頻繁に使われる訳で、人は次にくる響きとしてGmを期待します。

 

この曲は途中でキーGmへ転調します。

そして一度、D7-Gmという進行があります。

そして2回目のD7がきた時に人は完全に次に来る響きは無意識の中でGmを期待しているんですが

ここで見事に普通のGが来るんです。

 

要するに暗さと明るさのバランス、いい意味での耳への裏切り、といった点だけあげても

なんと見事に人を飽きさせない手法が使われているのかと驚きます。曲は2分半ほどなのに。

 

僕のお粗末な文章では言葉足らずですが、理論がわかるとそんな感動があります。

 

知識がないと、耳が相当いい人でなければ恐らくこの辺りの技は無意識にリスナー的に聞いてしまうのでは

と思います。

 

理論を学ぶ方にとってそのような瞬間がその方にとって感動できるものであればいいなぁと感じます。