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大人の音楽的成長について。

大阪市北区 天神橋筋商店街のギター・ウクレレ教室のK9 Music School🎸です。

 

大人だからといって上手く話ができて上手く話が聞けるとはかぎりません。

育ってきた環境、遺伝、いろんなものによってコミュニケーション能力が磨かれていきます。

しかし、大人になればなるほど上手い下手という概念も結局あってないようなものと気づいていくものかもしれないですね。

 

yahooニュースでヴィヴィアン.キャンベルさんの記事がありました。

ヴィヴィアンさんは今50代中盤のロックスターです。輝かしい経歴をお持ちですが主なる活動はデフレパードというバンドでのギタリストです。デフレパードはモンスターバンドで誰が聞いても良いと思えるサウンドです。

 

ヴィヴィアンさんは2013年にガンになり、これから演奏できるのかということと、髪の毛を失うことに関して恐れたらしいです。

ミュージシャン的です。しかし、髪の毛を失うことへの恐れはすぐになくなり、今までの長髪から頭髪も眉毛もないルックスに変わり、ステージに臨んだそうです。

 

すると、今までの感覚よりより自由になれた感覚を覚え、今までで一番いい演奏ができるようになったと感じられたらしいです。

 

大人になってからの成長というのはそういった部分も大きいと感じます。

 

 

ヴィヴィアンさんの場合は一流のプロとしての膨大な経験があっての話ではありますが、レベルは違えど誰にでも楽器に反映できることなのではないかと感じます。

 

「先生のギターはいい音がしますね。」とか、

「同じものを弾いても自分の演奏とは全然違って聞こえる。」とよく言っていただきます。

 

それは理屈で説明できます。なぜそう聞こえるのか?全てではないですが科学的に説明できます。そう聞こえるようにするために考えて時間をかけてきたからです。

 

しかし、結局は関係ないと思えるようになってしまいます。これはある程度やってきているからでしょう。

理屈的にいいと感じる音と、それとは関係ないところでのいい音ってあります。

 

冒頭で述べたように一般的感覚では音楽的な経験時間がものをいうので、仮に子供であっても効率的に時間を使っていればその時間が少ない大人より上手く演奏できるわけです。しかしながら練習から得ることができるものは大きいですがそれ以外もたくさんあります。要は若いとか、もうこんな歳やしとか練習時間とか最終的には関係ないんですね。

 

レッスンではひとまわり、ふたまわり、それ以上年上の生徒さんもお越しいただいておりますがその方々の音というのはやはり感じるものがあります。一般的な音楽的レベルはまだまだ発展途上であってもやはりその方が弾いているんだなというだけで感じるものがあります。

 

リズムの感じ、身体のくせ、指のくせ、その方の個性というものは音楽的経験から作られるものと、そうでないものとがやはりあります。練習から得られるものを最大限に生かして、その方がもともと持っている良いものにブレンドしていくような感覚も持っていただければいいなと感じております。

 

映そうと思っても映るものではないですけど自然とその方が映るもの、それが楽器のいいところですね。その方の声です。

 

ですので何歳であっても遅くはありません。楽器はきっとより良いパートナーとなります。人生の先輩の方のお越しをお待ちしております。