大阪市北区 天神橋筋商店街のギター・ウクレレ教室
K9 Music School🎸(ケーナイン ミュージックスクール)です。
ご覧いただきありがとうございます。
なぜこの音階に対していいなーって思ってしまうんでしょうね?
島唄、BEGINの曲..沖縄を歌った曲には総じて沖縄らしい音階が使われています。
なんかいい感じですよね。
「琉球音階」です。
その音階をドから始めたとしたら
ド→ミ→ファ→ ソ→シ→ド
これです。
ド→半音4つ分上の音→半音1つ分上の音
ソ→半音4つ分上の音→半音1つ分上の音
という3つの音のグループが混ざってまたドに帰ってくる感じです。
今までと同じで基本的に5つの音から成り立っていて、これもペンタトニックです。
前回紹介した「律音階」が基本となり、その音階の第2音目と第5音目が少し下がったのが演歌などでおなじみの「都節音階」です。
これも以前紹介しました。
沖縄音階も同じような発展の仕方をしたと考えられるようです。
「都節音階」とは逆の発展を遂げたようですね。
「律音階」が基本となっているのは同じで、その音階の第2音目と第5音目が少し上がったのが沖縄の音階と考えて良いようです。
現在音楽を表現するのは一般的なドレミ...であり、平均律とか言います。
沖縄音階をそのドレミで表現するとド→ミ→ファ→ ソ→シ→ド、な訳ですが
本来は平均律のミよりも微妙に低い音ということで、まぁ現在の楽器で表現しやすい音で考えると
ミが一番近いという感じらしいですね。
この音階は実は沖縄以外でも聞くことができて、インド、チベット、台湾、アフリカにも見られるようです。
世界の民族音楽の音階を調べてみると
初めに人が自然だと感じる音の配列が出来上がり、それを地域によってなんやかんやしてるうちに
また少し別のものが出来上がる、そしてその出来上がったものは地球上で全く別の地域でも
共通の発展の仕方がある、という感じで面白いです。
人間としての思考の共通性があるということでしょうね。
ヒトの進化とまで考えるとより生物学や進化心理学みたいなことになってきて、
より長い年月を感じるものになりますが、比較的短い時間の中でも人類の共通性みたいなもの
を音階から感じれることは面白いことだなと思います。
まぁ、そのような共通性があるから科学的な思考というものが意味のあるものになり得るのかなと
か思ったりもしますが。少しの違いはあれど基本的に共通の身体的特徴、共通のバイアス...
どこの国の人でも同じような体と心を持っています。
完全ではないにしても統計的に考え意志決定に根拠を持たすことは有益ですね。
琉球音階もそんな感じで僕ら日本人の感覚というのものが、世界的に孤立したものではない感覚を
感じさせてくれます。
もちろん、人種的なDNAの違いなんかも考え始めたら色々で、それが音楽にどう影響するのか??
とか考えるとまた面白いですが。
K9 Y.Y