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「う」研究家?からみる音の秘密

大阪市北区 天神橋筋商店街のギター・ウクレレ教室

K9 Music School🎸(ケーナイン ミュージックスクール)です。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

下の写真は一年生の子が黒板に書いてくれた文章です。

一年生にしてはすごく上手な字ですね。感心します。

 

 

「おわらいげきじょお」と書いてます。

 

これは結構興味深い問題です。

 

「お笑い劇場」は「おわらいげきじょう」

 

と書きますが発音的には「おわらいげきじょお」の方が近いですよね。

更に僕らの発音に忠実にするなら

 

「おわらいげきじょー」です。

 

 

 

昔ダウンタウンの漫才で「あ」研究家と言う松本さんらしい視点の斬新なのがありましたが...

今日はちょっと「う」について考えます。

 

 

誰もお父さんのことを「おとうさん」と発音する人はいません。

「うどん」とか「うくれれ」の「う」はしっかり目ですが

「おとうさん」や「ありがとう」「う」は正味発音しません。「ー」です。

 

どこに持ってくるかによって「う」の存在感は変わります。

基本、舌や口の動き的に楽に、自然になるようにするんですね。

 

語順や母音子音といったことでいろんな「う」があります。

 

 

 

 

英語を勉強し始めた中学生の頃、アメリカ人の小さい子供と遊んだことがありました。

その時、なんでそんなことになったかは忘れましたが字を書くことになりました。

 

その子は「Hello」のスペルを間違えて「Hellow」と書いていました。

当時僕は全然英語は話せなかったくせにww

「それは違うよ」と指摘することができました。変な話ですw

 

 

これは先の「おわらいげきじょお」と同じ現象です。

要するに聴覚優位になっているわけです。

 

 

 

「Hello」の発音は[həlóʊ]となり、最後に「う」に近い発音が実際入ります。

 

同じ発音を持つ「allow」[əlάʊ]  「mellow」[méloʊ]などは確かにスペルに「w」が入るのです。

 

これはネイティブの子供が間違えるのも仕方ないと言えます。

聴覚的には「ʊ」=「W」が聞こえているのに実際のスペルでは書かないのですから。

 

発音と文字の認知的不協和が生まれますね。

聴覚と視覚の間に存在するちょっとした知識が必要になってきます。

 

 

これは楽譜と音の関係に完全にあてはまります。

 

視覚的には完全にそこに存在するのに明確に音を出さなかったり

暗黙の了解的に勝手に休符にしたりする場合があります。

 

 

何故か?

 

 

 

 

 

音楽も基本的にこのリズム上でこのタイミングで演奏してたら

 

「そのほうが自然だから」

 

と言う理由になることが多い気がします。

 

もしくはそのジャンルの大元みたいなとこにちょっと触れると

見えやすいような気がします。

 

 

その自然に感じる感覚を練習によって養っていければきっともっと

面白いものがその段階に応じて見えてくるように思います。

 

 

僕もまだまだ見えていないものが多いと思っています。

そう考えると結構楽しいですよね。

Y.Y